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Microsoft Viva: 新しいデジタル時代に向けて、すべての従業員の力となる

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) が私たちの生活を一変させてしまう前から、新世代のデジタル ツールが働き方の未来への新しい可能性を開こうとしていました。私たちが予期していなかったのは、その未来が昨年 3 月に突然訪れたことです。世界中の企業が、パンデミックに対応するためにリモートやハイブリッドという働き方に移行したときです。

私は Microsoft での役職上、お客様と毎日のように話す機会があり、この新しいデジタル時代における体験をお聞きすることができています。自分たちが開発したツールが、お客様の従業員のために新しい形のつながりとコラボレーションを、このパンデミックの課題への対応に苦慮する中でも可能にしているのを見ると勇気づけられます。私たちは Microsoft Teams と Microsoft 365 を、人々の仕事、学習、コラボレーションのすべてを運営するためのレイヤーとして開発しました。Microsoft Teams は、会議、通話、チャット、コンテンツ コラボレーション、ビジネス プロセス ワークフローのすべてを 1 つの安全なユーザー エクスペリエンスとして統合する唯一のソリューションです。昨年秋には、Microsoft Teams の 1 日あたりのアクティブ ユーザー数が 1 億 1,500 万人に達し、全世界の Microsoft 365 ユーザーのコラボレーション時間 (コミュニケーション、コラボレーション、コンテンツ共同編集に費やした時間) の合計は 1 日あたり 300 億分を超えるほどになりました。新しいハイブリッド ワークが現実になった今、Microsoft Teams は組織内のインフォメーション ワーカーから現場担当者に至るまで、そしてその間のすべての人々の力となっています。

しかし、真のエンパワーメントによって人々がつながりと支え合いを感じ、最高の状態で仕事ができるようにするには、私たちにはまだすべきことがあります。

現在、組織が従業員エクスペリエンスに費やす金額は年間 3,000 億ドルを超えています。この数字に含まれるのは、従業員の能力開発とトレーニング、福利厚生とウェルビーイング、そして多様な従業員エクスペリエンス テクノロジです。しかし、多くの場合、これらのテクノロジは分断化しており、見つけにくく、仕事の流れを阻害しています。 

優れた従業員エクスペリエンスを実現するうえでデジタル ツールの重要性が増すにつれて、あらゆる業種のビジネス リーダーが学習の機会を重視しており、自らの支出とアプローチの両方を再評価しています。 

求められているのは、新しいアプローチと新しいカテゴリのテクノロジ ソリューションであると私たちは考えます。それが、従業員エクスペリエンス プラットフォーム (Employee Experience Platform: EXP) です。この数か月間、私たちのチームはこの分野を詳しく研究しているアナリスト Josh Bersin 氏との話し合いを続けてきました。この会話は、私たちの EXP のビジョンを強固なものとするのに役立ちました。EXP がデジタル プラットフォームとして、人々に必要なリソースとサポートを、人々が仕事に使用しているのと同じツールの中にシームレスに統合すれば、どこで仕事をするかにかかわらず、人々が成功し発展していくことができます。

Microsoft Viva のご紹介

本日、デジタル時代のために作られた初めての EXP、Microsoft Viva を発表します。Microsoft Viva はコミュニケーション、知識、学習、リソース、インサイトを 1 つのエクスペリエンスとして統合し、人々とチームがどこからでも、最高の状態となるよう力を与えます。Microsoft 365 の幅広さと奥深さに支えられた Microsoft Viva は、Microsoft Teams やその他の、人々が毎日使用している Microsoft 365 アプリを通して体験されます。

新しい種類の従業員エクスペリエンス

Microsoft Viva は 4 つのモジュールでスタートします。Viva コネクション、Viva インサイト、Viva ラーニング、Viva トピックですが、今後もさらに追加される予定です。1 つずつ詳しく紹介しましょう。

最初は Viva コネクションです

私たちの "働き方トレンド インデックス" の調査によれば、労働者の 60% 近くが、リモート ワークへの移行以来、チームとのつながりが弱くなったと感じています。かつては全社タウンホールや社外活動、イベントなどで作られていた仲間意識を、取り戻そうと苦慮しています。 これは誰にとっても難題ですが、特に影響が大きいのは新入社員です。一度も出社したこともなく、誰とも対面したこともない従業員がどのように感じるかを想像してみてください。

Microsoft Teams の中でアクセスされる Viva コネクションは、従業員エンゲージメントと社内コミュニケーションへの単一の入り口となります。デジタル ワークプレイスへのゲートウェイと考えるとよいでしょう。

Viva コネクションは、Microsoft 365 の機能 (SharePoint など) を基盤としており、従業員のためにキュレーションされてブランディングされたポータルとなります。リーダーは全社タウンホール ミーティングで従業員とつながることができ、従業員は会社のニュース、ポリシー、福利厚生から従業員リソース グループに至るまであらゆる情報にアクセスでき、あるいはコミュニティに参加することも、Microsoft Viva と Yammer との統合で可能となっています。フィードとダッシュボードがパーソナライズされているため、自分に必要なすべての有益なリソースを Microsoft Viva から、そしてデジタル ワークプレイス全体のその他のアプリから見つけるのに役立ちます。コンテンツは、社内の職務 (これには現場担当者も含まれます) に合わせてカスタマイズすることもできるので、自分に必要なリソースだけを総合的に見ることができます。

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次は Viva インサイトです。

労働者の 30% 以上が、パンデミックが理由で燃え尽きの感覚が増したと答えている今、人々が仕事から離れてそれぞれの最も貴重な資源、つまり時間を最大限に活用できるように手助けすることの重要性が、これまで以上に高まっています。

Viva インサイトは、個人、マネージャー、リーダーのそれぞれに合わせた、アクションにつながるインサイトを、プライバシーを保護した状態で届けるものであり、組織内のすべての人の成功と発展に役立ちます。新しい個人のウェルビーイング エクスペリエンス、インサイト、おすすめのアクションを Workplace Analytics と MyAnalytics から、Microsoft Teams での仕事の流れの中で提供します。

Microsoft Teams の中でアクセスされる、個人向けの Viva インサイトは、従業員が同僚とのつながりを維持するとともにあらかじめ時間を確保して定期的に休憩し、仕事に集中し、学習するのに役立ちます。昨年夏に発表されたエクスペリエンスとしてバーチャル通勤や Headspace との統合があり、これらが私たちの取り組みの原点となっています。現在はこれらが Microsoft Viva の一部となり、今後数か月間のうちにロールアウトを開始します。 

マネージャー向けの Viva インサイトは、データ駆動の、プライバシーを保護したインサイトと推奨事項を提示するものであり、健康な、成功するチームを育てるのに利用できます。たとえば、Viva インサイトを利用するとチームが燃え尽きの危機にあるかどうかをマネージャーが知ることができ、おすすめの解決策も提示されます。たとえばチーム メンバーに通知をオフにさせる、自分の予定表で区切りを設定させる、毎日の優先事項を設定して最重要事項に集中させるといったことです。 

会社のリーダー向けの Viva インサイトは、複雑な課題と変化への対応に役立つように、組織の働き方のパターンと傾向に光を当てます。たとえば、従業員のウェルビーイングの機会が考えられますが、他にもオフィス スペースの問題は、会社がハイブリッド ワークに向けてオフィスを再考するときに浮上します。Viva インサイトには、リーダーのための組織ネットワーク分析機能もあり、チーム間やチーム内のつながりと一体性を理解することができます。

これらの組織インサイトは、他のデータ ソースと組み合わせるとさらに強力になります。本日、Microsoft Viva と LinkedIn の Glint のお客様向けの新しいダッシュボードを発表します。これは、従業員の働き方についてのインサイトを、従業員の感覚に関する従業員調査データにマッピングするものです。Microsoft のアプリやサービスからのデータやシグナルに加えて、Microsoft Viva は組織の既存投資も活用します。さらに、サードパーティのツール (Zoom、Slack、Workday、SAP SuccessFactors など) からのデータも活用できます。

プライバシーとセキュリティを確実にするために、Microsoft Viva では集計、匿名化、差分プライバシーが使用されます。つまり、個人に関する分析情報は従業員本人だけに公開され、マネージャーやリーダーのための分析情報は既定で集計されて匿名化されるので、個人のプライバシーが守られます。

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次は Viva ラーニングです。

組織は、学習の文化を育てる必要があります。変化のペースについていき、優秀な人材をつなぎ止めるためです。具体的には、LinkedIn からの最近のレポートで明らかになりましたが、従業員の 94% はその会社で長く働き続ける条件として、会社が従業員の学習と能力開発に力を入れることを挙げています。

Viva ラーニングは学習を、すべての従業員の毎日の仕事と会社文化の両方において自然にその一部とするのに役立ちます。

Viva ラーニングで、従業員はトレーニング コースからマイクロラーニング コンテンツに至るまで、あらゆるものを簡単に発見して共有できます。マネージャー向けには、学習の割り当てや講座の受講状況追跡のツールが用意されており、学習の文化を育てるのに役立ちます。Viva ラーニングは、学習のための中央ハブを Teams の中に作り、AI を使って適切なコンテンツを適切なタイミングでおすすめします。コンテンツは LinkedIn Learning や Microsoft Learn から集められ、お客様の独自のコンテンツも追加できます。トレーニング コンテンツについては、Skillsoft、Coursera、Pluralsight、edX などの主要プロバイダーから利用できます。 Viva ラーニングは主な学習管理システムとも連携します。本日発表するパートナーシップは Cornerstone OnDemand、Saba、SAP SuccessFactors ですが、今後もさらに追加される予定です。

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最後は Viva トピックです。

誰もが経験しているように、エキスパートを見つける、会社独自の略語を理解する、あるいは自分に必要なコンテンツを探り当てることは、手間と時間がかかります。特に新入社員やリモート ワークの場合です。実際に、調査によれば、人々は年間 7 週間分もの時間を情報の検索や再作成に費やしています。

Viva トピックで、組織の知識を活用し人々をその知識に結び付けることが、毎日仕事に使用されるアプリの中でできるようになります。Viva トピックは、組織の Wikipedia を AI の力で補強したものと考えることができます。AI を使用して会社全体のコンテンツとエキスパートの専門知識を自動的に整理し、関係するカテゴリ (たとえば "プロジェクト"、"製品"、"プロセス"、"顧客") にまとめます。 

耳慣れないトピックや略語に遭遇したときは、マウス カーソルを合わせます。知識を求めて検索する必要はありません。知識が向こうからやってきます。Viva トピックのトピック カードは、人々が Office、SharePoint、Teams などのアプリで仕事をしているときに自動的に表示されます。カードをクリックすると、トピック ページが開いてドキュメント、ビデオ、関連する人物が表示されます。 Viva トピックに表示される情報のキュレーションを社内のエキスパートが手助けすることもでき、そのために用意されたシンプルな、カスタマイズ可能な "トピック ページ" という Web サイトで知識を共有することができます。

Microsoft Cloud からのコンテンツに加えて、Viva トピックでは ServiceNow や Salesforce などのサードパーティのサービスからの情報を見つけることもでき、Accenture、Avanade、BA Insight、Raytion、ClearPeople をはじめとするパートナーによる統合も活用できます。また、Graph コネクタを利用して、従業員に役立つその他のコンテンツにも簡単に接続できます。 

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パートナーと共に

オープンで拡張可能なプラットフォームとなるように設計され、強力なパートナー エコシステムが拡大を続ける Microsoft Viva は、会社で既に使用されているシステムやツールとの統合も簡単です。Microsoft 365、Microsoft Power Platform、Microsoft Dynamics 365、およびサードパーティの製品やサービスとの統合を通して、完全な従業員エクスペリエンスが仕事の流れの中で届けられます。統合エコシステムに加えて、このミッションには世界各地のサービス パートナーも加わり、戦略的なガイダンス、助言サービス、実装、導入と変更管理などを提供しています。

パートナー各社からのコメントをこちらのビデオでお聞きいただけます。

これは始まりにすぎません

私たち全員が知っていることですが、エンゲージメントができている健康な従業員がオーナーシップ (当事者)、目的、および帰属の意識を持っていれば、組織へのインパクトはさらに大きくなります。Microsoft は、お客様がすべての従業員のエンパワーメントをできるように、つまり仕事の場所が社内か、現場か、自宅か、移動中かを問わず力を与えることができるように、お手伝いすることをお約束します。本日私たちは、デジタル時代に向けたまったく新しい従業員エクスペリエンスを作るという取り組みを開始します。

Microsoft Viva で私たちが目指しているのは、誰もが簡単かつ自然に、つながりを保ち、知識にアクセスし、仕事をしながら学び、プライバシーを保護したインサイトを活用できるようにすることです。その結果として、個人がウェルビーイングを優先できるようになり、マネージャーはより効果的にチームを率いる力を手にすることになり、リーダーはより適切な意思決定を組織全体で推進できるようになるでしょう。本日、Microsoft Viva をご紹介できて大変うれしく思っていますが、すべきことはまだ数多くあります。今は、人を中心としたエクスペリエンスを構築する、またとない機会であり、それはお客様がすばらしい成果を推進するのに役立つと考えています。そして、私たちはまだスタートしたばかりです。

Microsoft Viva を今すぐご体験ください

社内で今すぐ Microsoft Viva を体験したいとお考えですか?  本日、Viva トピックは一般提供を開始します。併せて Viva インサイトのパブリック プレビューと Viva ラーニングのプライベート プレビューも発表します。その他のイノベーションも 2021 年中に発表する予定です。詳しくは、Microsoft Viva の Web サイトをご覧ください。