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Microsoft 365
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Microsoft 365 の新機能 - ハイブリッド ワークの新しい世界に向けて、Microsoft がすべての人をどのように支援するか

私たちが知っていることは、ハイブリッド ワークはこれからも続くということです。しかし問題は、次の 10 年の仕事はどのようなものになるのか、そしてどのような準備をすればよいのか、ということです。

私たちが長年頼りにしてきた仕事のパターンは、大きな変化を迎えています。非同期のコミュニケーションが新たな標準となります。会議は時間と空間を超えて行われます。また、人間の創意工夫を魔法のように増幅させるという、AI への期待が現実のものとなりつつあります。

この新しい世界で成功するために、あらゆる組織が、安全なコミュニケーション、コラボレーション、創造によって組織を結びつけるデジタル ファブリックを必要としています。このデジタル ファブリックにより、柔軟性が実現し、人々やチーム間のつながりが強化されます。また、データ、自動化、AI が、シームレスに仕事の流れの中に織り交ぜられます。そしてこれを、組織の境界を越えて顧客やパートナーにまで拡大する必要があります。さらに、情報、現場、フレックス制の従業員など、あらゆる種類の従業員に参加してもらう必要があります。

Microsoft は、このデジタル ファブリックを提供して、この新しい時代のすべての人に力を与えるために、Microsoft Cloud 全体で革新を進めています。そして、その中心となるのが Microsoft Teams です。

Ignite では、現在の Teams と同様に、1 年後にはお客様の日々のワークフローに組み込まれているであろう、魅力的な新しいアプリや機能を紹介します。詳しく見ていきましょう。

境界を越え、仕事の流れに沿ったコラボレーション

コンピューティングが現実世界に埋め込まれると同時に、現実世界もコンピューティングに埋め込まれています。それがメタバース プラットフォーム、Microsoft Mesh です。Microsoft はこの経験を活かし、Teams に Mesh を組み込んでいます。これにより、一緒にいることの大切さを再現し、生産性をこれまで以上に向上させています。

Mesh for Microsoft Teams は、新世代の 2 次元 (2D) および 3 次元 (3D) の会議を実現します。没入感のある空間でどのように自分自身を投影するかは、非常に重要なことです。パーソナライズされたアバターにより、ご自分のアバターをカスタマイズして制御したり、AI を使用して動きやジェスチャを模倣したりすることができるため、自分のカメラがオフの状態でも、自分の物理的な存在感を会話に反映させることができます。

また組織は、会議室やデザイン センター、ネットワーキング ラウンジなど、物理的な空間に似た没入型のスペースを作ることができ、仲間意識を高めたり、創造性を発揮したり、休憩所での予想外な貴重なつながりを育んだりすることができるようになります。Mesh for Microsoft Teams の詳細はこちらをご覧ください。

3 人のアバターが作業している Microsoft Teams のホワイトボードのアニメーション画像。

Teams 会議エクスペリエンスの新情報

インクルーシブをさらに促進し、生産性の高いハイブリッド会議を実現するために、Teams 会議エクスペリエンスに新たな更新プログラムが導入されました。ユーザーは、スケジュール フォームから役割を割り当てたり、全ての人の意見を確実に聞けるように挙手の順番を確認したりすることができるようになりました。また、モバイルのオーバーフロー メニューを刷新し、チャットの閲覧などの重要なアクションに優先順位をつけられるようにしたほか、会議中のシステム メッセージ用に通知ドロワーを追加し、ユーザーがワンタップですべての通知をプレビュー、折りたたんだり消去したりできるようになりました。

最新のユーザー インターフェイスとエクスペリエンスを提供する Teams クライアント。会議参加者は、スケジュール フォームの使用、挙手の指示、モバイルのオーバーフロー メニューの使用が可能です。

より良いハイブリッド会議エクスペリエンスの実現

世界有数のハードウェア パートナーとの連携により、Microsoft は、人々がどこから会議に参加するかに関わらず常に接続された状態で会議に十分に参加できるような Teams エクスペリエンスの、デバイス上での提供を目指しています。

新しい 24 インチ ディスプレイを搭載したYealink desk Vision AIO24 が認証を受けており、Teams のコラボレーションのためのスタンドアロン デバイスとして、または Windows PC に接続してセカンド スクリーンとして使用することができます。

Microsoft Teams ディスプレイ上でホット デスク機能を使用することで、オフィス内のフレキシブル ワークスペースをすばやく見つけて予約することができます。新しい Yealink deskVision AIO24 は 24 インチの大型 Teams ディスプレイで、タッチ スクリーンと、Windows PC やモバイルへの充電が特長です。

Logitech Tap Scheduler が Teams パネルのポートフォリオに加わり (認定申請中)、ユーザーは会議室の空き状況や場所の情報、会議の詳細を一目で簡単に確認できるようになります。

ゲスト直接参加により、ユーザーは基本的な操作で自分の Teams Rooms からサードパーティの会議に参加することができます。同様に、サードパーティの会議室システムから Teams の会議に参加することもできます。現在は、Zoom と Cisco で利用可能です。来年にはこれを、Bluejeans や GoToMeeting にも拡大する予定です。

Surface Hub を他の Teams デバイスと一緒に Teams 管理センターから管理できるようになりました。今後数か月のうちに、クラウドベースの IT 管理および監視サービスに Surface Hub が含まれるように、Microsoft Teams Room マネージド サービスが拡張される予定です。

組織を超えたコラボレーションをより簡単に、そしてより安全に

仕事は縦割りで行うとは限りません。そのため、組織内外の個人とのコミュニケーションやコラボレーションが必要です。Microsoft Teams Connect は、誰とでも簡単かつ安全にコラボレーションができるように障壁を取り除く新機能を提供します。

複数の組織にまたがる個人やチームとチャネルを共有したり、会議をスケジュールしたりできます。また、アプリでリアルタイムにコラボレーションしたり、最大 50 のチームや、必要な数の組織とチャネルを共有したりすることもできます (2022 年第 1 四半期にパブリック プレビューで提供開始)。それまでの間、Microsoft は Teams のチャット機能を拡張しています。これにより、Teams の個人アカウントを使用して組織外のチーム メンバーとチャットすることができます (2021 年末までに提供開始)。

外部パートナーとのコラボレーションは、社内関係者とのコラボレーションと同様に簡単です。

魅力的で記憶に残るイベントを配信

ウェビナーや配信に関する新しい機能の数々により、プロフェッショナルで魅力的なエクスペリエンスを社内外の聴衆に提供するための設定を簡単に行えるようになります。仮想グリーン ルームでは、イベント開始前に主催者やプレゼンターが交流したり、チャットを監視したりすることができます。また、質疑応答を行ったり、参加者の設定を管理したり、コンテンツを共有したりすることもできます。また、主催者やプレゼンターは、参加者に表示される内容を管理することができるため、参加者に対し、画面に映った共有コンテンツや出席者のみが表示されるようにすることができます。これらの機能はどちらも、2022 年前半にプレビューで提供される見込みです。

グリーン ルームで待機しているプレゼンターを映したスクリーン ショット。

イベントおよびホスピタリティ管理のリーディング プラットフォームである Cvent が、Teams と統合されました。2022 年初頭より、お客様は Cvent を利用して、登録やアジェンダ管理を含むイベントのライフサイクルを管理したり、Teams を介して仮想会議やイベント エクスペリエンスを提供したりすることができます。

コラボレーティブ アプリでチームワークを解き放つ

コラボレーティブ アプリは、コラボレーションを中心とした新世代のアプリケーションです。Teams 内でのハイブリッド ワークの柔軟性を考慮して設計および最適化されており、関連するプロセス、データ、人々をまとめて、より多くのことを成し遂げることができます。Atlassian、SAP、ServiceNow などのパートナーが提供する新しいコラボレーティブ アプリにより、お客様はチャット、チャネル、会議全体でこれらのアプリとつながることができます。その間、Dynamics 365 と Teams の間の新しいエクスペリエンスが、より多くのデータと接続性をお客様のワークフローにもたらします。

エディターと Loop を使用すれば、アプリを切り替えることなく、ビジネス データを検索し、コラボレーションすることができます。

デザインが一新された Teams Store では、お客様のニーズに合ったアプリを簡単かつ効率的に見つけることができます。

コンタクト センター エクスペリエンスの効率化

Microsoft Dynamics 365 Customer Service と Teams を利用した新しいオールインワンのデジタル コンタクトセンター ソリューションは、従来のコンタクト センター、ユニファイド コミュニケーション、カスタマー サービスの機能を、単一の統合されたサービスとしてのソフトウェア (SaaS) ソリューションにまとめたものです。この新しいオールインワン ソリューションにより、チャットや音声の接続性、他のビジネス アプリケーションとの拡張性、インテリジェンスを、カスタマー サービス エクスペリエンスのあらゆるステップに埋め込むことができます。

Microsoft は、Dynamics 365 Customer Service を、Microsoft Teams のパワーを活用したオールインワンのデジタル コンタクト センター ソリューションに拡張します。

あらゆるクリエイターに力を与える

Microsoft は、従来のドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションの枠を超えて、まったく新しいメディアへと広がるように、Office を完全に再構築しています。Teams がコラボレーションと生産性を変革したように、Microsoft Loop は Microsoft 365 の次の大きなブレークスルーとなります。

Microsoft Loop は、強力かつ柔軟なキャンバスと、自由に動き、アプリケーション間で同期を保つポータブルなコンポーネントを組み合わせた新しいアプリで、チームが共に考え、計画し、創造することを可能にします。Microsoft Loop には 3 つの要素があります。Loop コンポーネント、Loop ページ、Loop ワークスペースです。

Loop コンポーネントは、チャット、会議、メール、ドキュメントなどの中で、コラボレーションや作業の完了を支援する生産性に関する原子単位です。独自の Loop コンポーネントを作成することも、以下のような Microsoft の Loop コンポーネントを利用することもできます。

  • 投票テーブルを使用すると、チームは簡単にブレーンストーミングを行い、コンセンサスを推進し、最終的な決定を行うことができます。
  • 状態トラッカーは、チームからの情報収集、プロジェクトのすべての面での進捗状況の把握、チーム全体でのプロジェクトの最新情報の維持に役立ちます。
Microsoft Loop ワークスペースでは、チームは意見を出し合ったり、絵文字で表現したりすることができます。

Loop ページは、お客様の特定のプロジェクト ニーズに合わせて、コンポーネントを整理したり、リンク、ファイル、データなどの便利な要素を取り込んだりすることができる柔軟なキャンバスです。

Loop ワークスペースは、あなたとあなたのチームが、プロジェクトにとって重要なものをすべて見て、グループ化できる共有スペースです。またワークスペースでは、全員の作業内容を把握したり、他の人のアイデアに反応したり、共有の目標に向けた進捗状況を確認したりすることが簡単にできます。

Microsoft エディター with Context IQ は、類似したテーマや、以前に作成したり作業したりしたことに基づいて、関連するファイル、ドキュメント、または人物を提案します。

Microsoft Loop コンポーネントは、Microsoft Teams、Outlook、OneNote などの Microsoft 365 アプリで今後数か月のうちにプレビュー版が提供され、さらに多くの Microsoft Loop 機能が追加される予定です。

これまで AI に対し常に期待されていたことは、魔法のような方法で人間の能力を増強することでした。それが Context IQ によって現実になりつつあります。Context IQ は、Microsoft Graph を利用して分析情報をアクションに変えます。1 日の仕事に関する分析情報を得たら、あなたが必要としている情報を、まさに必要としているときに予測し、探し、提案します。

たとえば、Context IQ は Microsoft エディターを次のレベルへと引き上げますこれにより、関連するファイルやドキュメントを提案したり、共同作業者とのカレンダーの空き時間を見つけたりすることができます。また、メールにタグ付けするおすすめの同僚を確認したり、Microsoft Dynamics 365 Sales の営業案件レコードに関連する Loop コンポーネントの提案を受け取ったりすることができます。

Microsoft エディター with Context IQ は、類似したテーマや、以前に作成したり作業したりしたことに基づいて、関連するファイル、ドキュメント、または人物を提案します。

最近、Office ファミリに Clipchamp が加わり、ビデオ作成のサポートがさらに強化されています。Clipchamp を使用すれば、美しく、プロフェッショナルなビデオを簡単かつ迅速に作成することができます。楽しく直感的なインターフェイスに加え、強力な機能と豊富なストック ライブラリを備えているため、ビデオの映像に命を吹き込むことができます。

Office.com と Windows 向け Office アプリでは、[ホーム]、[マイ コンテンツ]、[作成] ページなどの新しいエクスペリエンスが提供されています。これらの新しいエクスペリエンスにより、アプリやストレージの場所にわたってすべてのコンテンツやファイルを簡単に見つけることができます。また、注意が必要な点を確認したり、仕事に必要なアプリやテンプレートを利用したりすることを、すべて 1 か所で行うことができます。

この新しいエクスペリエンスは、来週からユーザーへのロールアウトが開始されます。これらの更新情報の詳細については、Office ブログをご覧ください。

デジタル従業員エクスペリエンス、従業員エクスペリエンスである

従業員エクスペリエンスは、もはや物理的な場所によって定義されたり、そこに縛られたりするものではありません。私たちは、従業員が仕事に夢中になり、情報を得られるような新しい方法を必要としています。そこで、Microsoft Viva の出番です。  

Microsoft Viva は、インサイト、ラーニング、トピックの各モジュールを含むスイート製品として提供されています。2022 年には、最近買収した Ally.io を基にした新しい目標管理モジュールが Viva Suite に追加される予定です。Viva ラーニングは現在、すべての方に対して一般提供が開始されています。最後に、Viva コネクションのモバイルおよびデスクトップ用の新しいエクスペリエンスの提供を開始しています。 

Viva ラーニングのパーソナライズされた [マイ ラーニング] ビューでは、接続されている学習管理システムから自分に割り当てられたコンテンツを確認したり、ブックマークした、最近表示した、または完了したコンテンツを閲覧したりすることができます。また、組織内の他の人から推薦された学習アイテムも表示されます。

Viva インサイトは、新しく効果的な会議エクスペリエンスとマネージャー向け分析情報を提供し、従業員がつながり、生産性、ウェルビーイングを高める新しい習慣や規範を築けるよう支援します。  

分析情報、賞賛を受けていること、会議のカテゴリが表示されたダッシュボードのスクリーン ショット。

最後に、今年初めに Viva ラーニングおよび Viva コネクション向けに発表した SAP SuccessFactors、Qualtrics、ServiceNow、Cornerstone OnDemand、UKG を含むいくつかのパートナー統合の一般提供が開始されたことをお知らせします。詳細については、Microsoft Viva の発表に関するお知らせをご覧ください。

ハイブリッドな世界のための Windows

これらのエキサイティングな新しいイノベーションは、ハイブリッド ワークのために設計された唯一の OS である Windows 向けに構築され、その力によって支えられています。Windows 11 の登場により、ゼロタッチで簡単に展開でき、個々のチームや従業員の固有のニーズに合わせてデバイスやツールを調整できるようになりました。

  • Intune を使用している組織が Windows Update for Business の展開サービスをより簡単に利用できるように、Microsoft は Windows の機能更新プログラムをスケジューリングして展開するためのコントロールの、Intune への直接統合を進めています。詳細情報をブログ記事でご覧ください。
  • 現在一般提供が開始されている Microsoft Test Base for Microsoft 365 は、独立系ソフトウェア ベンダー、エンタープライズ パートナー、および組織が、Windows Client および Server のバージョンに対して自社のビジネス アプリケーション ラインをテストすることができるクラウド サービスです。Test Base for Microsoft 365 の詳細はこちらをご覧ください。
Test Base for Microsoft 365 は、アプリ開発者や IT 担当者向けの Azure サービスで、アプリケーションのデータドリブンなテストを促進し、世界のどこからでもインテリジェントなテストを活用できるようにします。
  • ユニバーサル プリントは、プリント サーバーを必要とせず、組織内のあらゆるプリンターに安全にプリントできるクラウド サービスです。ユニバーサル プリントの詳細情報をご覧ください。

こちらの Tech Community ブログでは、Windows 11 に関する 11 の魅力について紹介しています。

Business エディションでの Windows 11 サポートを含む、Windows 365 の新たな機能強化

Windows 365 では、Windows PC をクラウド化することで、あらゆる規模の企業が、あらゆるデバイスに完全な Windows エクスペリエンスを安全にストリーミングできるようになりました。Windows 365 Enterprise エディションでは、クラウドでの Windows 11 利用を選択できるようになりました。Business エディションのサポートは近日中に開始されます。

最適な Windows 365 エクスペリエンスを提供するための、以下のようないくつかの新しい更新プログラムがあります。

  • Windows 11 を有効にするための仮想 Trusted Platform Module (TPM) チップによるセキュリティとサポートの強化。
  • 読み込み時間の短縮、パフォーマンスの向上、ローカル リソース設定、アクセシビリティ機能など、Web クライアントの改善。
  • Windows 365 に加わった Azure Active Directory のサポートにより、オンプレミスまたは Azure のインフラストラクチャが不要になりました。
  • Microsoft エンドポイント マネージャーのエンドポイント分析リソース レポートは、Windows 365 の中央処理装置 (CPU) とランダム アクセス メモリ (RAM) のパフォーマンスに関するメトリクスを提供します。

デスクトップおよびアプリケーション仮想化のための最新のクラウド サービスを求めているが、一部のアプリケーションやデータをオンプレミスでサポートする必要があるお客様のために、Azure Stack HCI 向け Azure Virtual Desktop のプレビューを発表します。Azure Virtual Desktop のお知らせに関する詳細情報をご覧ください。

Microsoft 365 に関するその他の最新情報

Microsoft の調査によると、中小企業の 60% 以上が、サイバー脅威に対処するための設備が整っていないと回答しています。Microsoft Defender for Business は、従業員数 300 人以下の組織がサイバー攻撃から身を守るための新しいエンドポイント セキュリティ ソリューションです。スタンドアロンのソリューションとして提供されるほか、Microsoft 365 Business Premium にも含まれる予定です。Microsoft Defender for Business の詳細情報をご確認ください

今後の予定

その場にいない人も参加できるように物理的な会議スペースを再設計したり、ハイブリッド ワークの世界でデジタルな創造の方法を再構築したりと、Microsoft はすべての従業員がこの新しい仕事の世界で成功できるように取り組んでいます。これはまだ始まったばかりです。今後数か月のうちに、さらに多くのことをお届けしたいと思っています。ご期待ください。